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加藤知道・准教授からのメッセージ

大学院から当研究室への入学を考えているあなたへ:

植物はどのくらいCO2を吸っているの?熱帯雨林はこれからどうなるの?気候変動で美味しい米が採れなくなったりしないの?このような生態学的かつ気候学的な課題に答えるための研究に私たちは取り組んでいます。
 多くの人(大学院生)が私たちの研究活動に加わり、魅力的な課題に取り組むことを期待しています。 特に、多様なバックグラウンドを持つ人が研究室に加わることは、私たちの研究領域が広がることであると信じています。そこで私の研究室では、さまざまな大学、学部・学院からの入学を歓迎しています。

こんなあなたに来て欲しい:

異なるバックグラウンドをもつあなた
植物の光合成を研究してみたいあなた
生態学を研究してみたいあなた
作物を研究してみたいあなた
人工衛星データを使って研究してみたいあなた
生態系モデルに興味があるあなた
一度は研究らしい研究をしてみたいあなた
海外で学会発表したいあなた
投稿論文を書いてみたいあなた
就職活動と研究を両立したいあなた
札幌に戻りたいあなた
北海道で暮らしてみたいあなた
北大生のあなた
酪農大生のあなた
帯畜大生のあなた
海外大学生のあなた
社会人のあなた

まずはメールでのコンタクトをお待ちしています!

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研究指導の方針

モデルはツール:

モデルは、地球環境予測を行う大規模なものから、個葉の光合成プロセスや、蒸発散を扱う小さなものまで各種あります。私たちの研究室では、モデルは問題解決のためのツールであると考えているため、テーマに合わせて利用するモデルを変えます。また、モデル習得のために、国内外の研究室に短期留学することもあります。

野外観測・室内実験を大歓迎:

プログラミングには、向き不向きがあります。やってみて難しそうな場合には、観測や実験を中心に研究を進めることが可能です。しかし、大量のデータ処理などで、小さくてもプログラミングをする必要が出てくる可能性もあります。その場合は、全面サポートします。

データの数よりも、データの解析・議論を大切にする:

シミュレーションをたくさんすることや、観測データをたくさん取ることは必ずしも重要ではありません。私たちの研究室では、入念に練り上げた研究計画をもとに、データをちゃんと解析して、命題についての答えを導く、一連のプロセスを全うすることの方が重要だと考えています。必要に応じて、研究費や特別研究員応募のためのプロポーザル書きも行ってもらうことがあります。プロポーザルを書く練習をしておくと、就職後にいろんな場面で役に立ちます。

研究結果の公表や、国内外研修への参加を、強力にバックアップ:

研究結果を公に発表することは、研究のみならず、あなた個人のプレゼン能力をアップさせるのにとってもいい機会です。学会発表だけでなく、学術雑誌への論文の投稿も、学生のうちから挑戦することが可能です。具体的には、セミナー発表、学会発表などで議論し、考察を深める経験を経て、よくまとめられた卒業論文の作成を目指します。そして、できるだけ卒業論文を投稿論文にすることを念頭において研究を進めてもらいます。もちろん、丁寧な指導をします。また国内外で行われる研究関連の研修については、他大学・研究機関にいる優秀な研究者や、学生から大きな刺激を受けることができるので、希望する限りできるだけ参加してもらえるようにこちらも努力します。

就職活動を尊重:

研究者志望の方以外については、就職活動が最も大切な人生の岐路になります。当研究室では、大変な作業や解析はできるだけ加入初年度に行うなど、就職活動に支障が少なくなるように、できるだけ配慮します。

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問い合わせ先

加藤知道

准教授・博士(理学)

札幌市北区北9条西9丁目
北海道大学 農学研究院 連携研究部門 
陸域生態系モデリング研究室
Tel & Fax: +81 (0)11 706 4942
Email: tkato at cen.agr.hokudai.ac.jp

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メンバーの声

修士学生(北大農学部農業工学科卒業):

当研究室に入る前:
 私は高校生のときから環境問題,特に地球温暖化に興味があり,一浪ののち北大農学部に入学しました.4年生の4月に,私が所属していた農業工学科の研究室の教授に紹介してもらって,当研究室の加藤助教に初めて会いました.その風貌があまりにアレだったのですが,いかにも「大学にいる変な先生」で面白いんじゃないかと思い,しかも「世界最先端の研究だよ」という殺し文句にも誘われて,加藤先生のもとで卒論研究をすることになりました.そして,1年間加藤助教の指導を受け卒論を仕上げて,大学院から正式に本研究室の所属になりました.ちなみに,私は4年生の冬まで合唱サークルに所属していました.研究の時間はまったく縛りがなく自分で決められるので,研究とサークルの両立はとても簡単でした.公務員試験を含む就職活動がある場合はそちらを優先させてくれます.

当研究室に入った後:
 研究室に入ったら,まずはテーマ決めです.本研究室があつかっているテーマは,生態系の挙動をコンピュータ上でシミュレートするもの,すでにあるデータを丁寧に解析するもの,野外に出て植物の観測をするもの,など多種多様です.実際に何を研究テーマにするかは,先生と相談して決めます.私は森林でフィールドワークをする研究に興味があったので,先生と相談して現在のテーマに決めました.テーマが決まってから加藤先生には,本当に丁寧に指導をしてもらいました.本研究室の大きな利点として,先生がとても面倒見がいい,という点が挙げられます.「研究室に入ってテーマが決まったはいいけど,自分がこれから何をすればよいのかわからない」という状態から抜け出して,ある程度自分が何をすればよいのか判断ができるようになるまで,最初の数ヶ月はじっくり面倒を見てくれます.

投稿論文を書くこと:
 私は,現在4年生時に書いた卒業論文の内容で,国際科学雑誌に投稿する論文を書いています.もちろんすべて英語です.しかし,私が書く文章はめちゃくちゃで,先生から何度「論理的じゃない」といわれたかわかりません.すごく難しいです.ですが,論文を書く過程で,参考になる論文を自分で探して読んだり基礎的な事項を勉強したりしてるうちに,英語も書く内容もましになってきた(と自分では思っている)し,そうして知識が増えてくると,先生と論文の内容について一対一で議論できるので,研究生活はとても充実していると感じています.もちろん投稿論文を書くことは強制ではないですが,卒論で「論文を書いてみたい」「論文を書くことに興味がある」という人にとっては,理想的な研究室だと思います.

海外学会での発表:
 幸運なことに,修士1年の12月ににアメリカ地球物理連合(AGU)秋季大会という,アメリカで最も規模の大きい学会のひとつでポスター発表をする機会をいただきました.すべて英語で発表するというのはけっこうハードルが高いものなのですが,原稿を用意し,練習して暗記すれば,発表自体はなんとかなりました.発表の後で「この研究はおもしろいね」と,たとえお世辞でもいってもらえたことをすごく嬉しく思いました.それと同時に,学会では自分以上に頑張っている同期の学生にも会うことができ,よい刺激になりました.4年生の4月に先生に会ったときは研究・勉強については本当に何もできなかったのですが,研究を続けているうちにいろいろな能力を徐々に身につけることができたのではないかと自分で思っています(もちろん当時と比べての話です).

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